今回は長野県上田市真田町です!
真田町は真田氏発祥の地として知られています。
取材当日は晴れていましたが、前日は雪が降ったので一面雪景色。
ものすごく積もったりしなくて助かりました。
まずは真田の入り口に到着です。
ようこそ真田の里へという大きな看板が出迎えてくれます。
今回は真田町出身の2人(TとH)で町内をぐるりと巡ります。
それでは真田巡り前編スタートです。
今回の予定はこちら。
08:40 小諸 出発 ↓ |
09:20 真田氏記念公園 ↓ |
10:00 長谷寺 ↓ |
12:00 山神神社 ↓ |
12:30 昼食 福田 ←今回はここまで ↓ |
13:30 真田氏館跡 ↓ |
14:00 真田氏歴史館 ↓ |
15:00 信綱寺 ↓ |
16:00 ゆきむら夢工房 ↓ |
17:00 本城跡 ↓ |
18:00 小諸 到着 お疲れ様でした。 |
まずは真田氏記念公園。
先ほどの看板からすぐの道沿いにあります。
真田氏発祥の郷碑や真田3代のレリーフ、真田のマップなどがある小さな公園です。
真田氏発祥の郷碑は『真田太平記』の著者でもある故・池波正太郎氏が書いたものです。
普段じっくり見ることはありませんでしたが、とてもありがたい碑です。
レリーフは右から、真田昌幸公、真田幸隆公、真田幸村公です。
真田昌幸公のレリーフ
真田幸隆公のレリーフ
真田幸村公のレリーフ
レリーフの手前には略記もあります。
雪が積もっていてよく読めません。
こちらは真田三代ゆかりの地マップです。
真田氏記念公園は真田の入り口付近にあるので、真田を観光するときは最初に立ち寄り、記念撮影をしたり、マップでめぐる場所の確認をしたりするのもいいかもしれません。
次に向かったのが、今回のメイン、真田家の菩提寺・長谷寺です。
長谷寺は「はせでら」ではなく「ちょうこくじ」と読みます。
まず、長谷寺の住職である宮下さんにお話を伺います。
宮下さんは住職ですが、他にもさまざまな活動を行っているすごい方です。
今回は宮下さんが代表を勤める「真田の郷まちづくり推進会議」についてお話を伺いました。
「真田の郷まちづくり推進会議」とはなんぞや??と思った方!
真田在住の2人も詳しく知りませんでした(笑)
ですが、真田にすんでいるからには知らない訳にはいかないというような偉大な活動を行う組織だとわかりました。
今回、「真田の郷まちづくり推進会議」の会長である宮下さんだけでなく、役員のお二人にも同席していただきました。
右から元木さん、宮下さん、城間さんです。
それでは早速お話を伺っていきます。
まずは、「真田の郷まちづくり推進会議」の成り立ちから。
少子高齢化が進む昨今、国も地方創生に力を入れています。その中で、地域内に小規模な単位の住民組織を作ることを推奨しています。
地方では少子高齢化や都市部への人口流出などによって人口が減り、税収が減ったり産業構造も変わったりするので、十分な行政サービスができなくなる可能性があります。そこで、不足する行政サービスを支え、自分たちが住んでいる地域を自分たちで守っていくために、地域内分権が進められています。その中で、住民が主体となりまちづくりや地域課題の解決を行う地域運営組織の形成が求められています。
上田市も2006年の合併以来、各地域の特色ある地域づくりを推進するという事で地域協議会を設置してきました。
そして、地域協議会の発展段階である地域運営組織として立ち上がったのが真田の郷まちづくり推進会議です。
これまでの活動は、組織基盤の整備や関係作りを中心に進めてきたそうです。
地域の人だけでは地域は回らないため、地域外との関係も重要になります。全国的に人口が減る中でいかに小さい地域を維持していくかということを考えると、たくさんの関係を築くことが必要です。
推進会議さんではこれまで真田のなかをぶらぶらして地域のいいところ探索、地域のイベントへの参加、運営に協力してくださる落語家さんなどによるイベントの企画、銀座長野でのタウンミーティング、まちてんへの出店など、様々な活動を通して関係性を築いてきました。
ちなみに、「真田の郷まちづくり推進会議」さんとルミーズとの関係もまちてんから築かれました。
今後ともよろしくお願いします。
今後の活動は、主に事業作りを進めていくそうです。
地域運営組織は地域経営なので、交付金がなくなると運営できなくなるため、法人格にあげ、自分たちで経営できる仕組みを作ることが求められています。
推進会議では、前身の組織である準備会からどんな事業をするか話し合ってきたそうですが、時間をかけて話し合う必要があると判断し、現在も様々な意見を取り入れながら事業を検討しているそうです。地域の拠点となる事務所を整備した上で、まちづくり計画という経営指針を作成していくそうです。
より多くの人がステークホルダーになり、第6次産業等、いかに地域課題をビジネスとして成り立たせて経営できるものを作っていくかという事が現在の課題だそうです。
また、自治体との関係性の強化や、こんなことやってみたいという案を地域から拾って実行に移すといった活動も進めていくそうです。
現在来年度事業について悪だくみをしているとのこと。
真田の魅力についても伺いました。
人と人との関係性が適度で、その場所に住んでいたいという安心感がある点が魅力とおっしゃっていました。
豊かな自然などは他地域にもあるような魅力なので、1番は地域の人間だと考えているそうです。
確かに、真田には都会にはない人の繋がりがたくさんあります。
地域の住人が1番の財産かもしれないですね。
また、程よい人間関係をいつも保っていけるというのが地域づくりと考えているそうです。
地域ならではの人と人との関係を大切にしていくことで、地域全体の魅力となるのではないかと感じます。
さらに、インターが近い、草津へもすぐに行ける、軽井沢へも1時間、新幹線の駅も近いなど、交通の便がいいという点も魅力として挙がりました。
田舎ではありますが、田舎すぎないのがいいですね。
温かい地域の住人に加えて、豊かな自然や、便利な交通アクセスなど、多くの魅力があります。
続いては真田のローカルトークです(笑)
真田は地域を絞って行くと面白い地域で、真田に住んでいる人も、住んでいる地域は知っていても違う地域の細い道は全く分からないという事は多々あります。
そういうところに入ると面白い発見があります。
一例をご紹介します。
真田のとある山奥には地面からガスが出ているところがあり、近所に住むおじいさんの話によると、火を近づけると燃える事もあったそうです。
宮下さんには、ガスが出ているところに行って火をつけてバーベキューをしてみたいという野望もあるそうです。
別の山奥には風穴があるそうです。風穴とは涼しい風が吹く穴で、かつては蚕の貯蔵庫などに利用されていました。現在はワインの貯蔵庫などに使われることもあるそうです。
現在どうなっているかはわかりませんが、きれいに残っていたら活用も可能かもしれないですね。
また、真田には7つ石というものがあるらしいです。私は全く存在を知りませんでした。どんな石があるのでしょうか。さらに、真田の7つ石とは別に、町内の赤井という地域にも7つ石があるそうです。私は赤井の7つ石は少しだけ知っています。カエル石などがあったと思います。
このように少し話をしただけですが、知らない事ばかりでした。
探せばいくらでも面白い場所が見つかりそうです。
当ブログでもこんな面白い場所の情報を発信できたらと思います。
最後に、地域課題への対処は楽しまないと長続きしないので、いろいろな人が楽しみながらやっていけるようにしたいとおっしゃっていました。
楽しみながら課題に対処し、真田を盛り上げていきたいですね。
今回は会長の宮下さんと役員の元木さん、城間さんにお話を伺いました。
皆様お忙しい中、お時間を頂戴いたしましてありがとうございました。
私たちも地域を盛り上げるため、試行錯誤していきたいと思います。
お話を伺った後は、長谷寺を回ります。
まずは駐車場。
駐車場には看板がいくつかあります。
次の2つは長谷寺について記された看板です。
長谷寺は真田幸隆が開山した真田氏の菩提寺です。
かつては種月庵と呼ばれていたそうです。
真田信之が松代へ移封となった際、松代に長国寺を建立したため、長谷寺はその末寺となっています。
火災等によりほとんどの建物が焼失しましたが、その後再建され、現在の本堂は昭和53年に再建されたものです。
さらにこちらの看板では岩井観音堂跡が紹介されています。
岩井観音堂跡は長谷寺から東方へ2kmほど林道を進んだところにある洞窟の中にあります。
平成21年に再建された十一面観音が安置されています。
岩井観音堂跡は今回は行きませんが、また機会があったら行きたいと思います。
駐車場から階段を進みます。
階段の上にある石造りの山門が有名です。
山門をくぐると六文銭がついた常香炉が見えます。
本堂はこんな感じです。
よく見ると左に馬が写っています。
藁でできた大きな馬に絵馬がくくりつけられています。
大わら馬の大きさは高さ2メートル、長さ3メートルほど。
昨年のの元旦に大河ドラマ真田丸の放送に合わせて地元の方々が開いた「真田の郷新年祝賀祭」の一環で初めて作られたそうです。
いつからかわら馬に絵馬が結び付けられるようになり、昨年は約400個の絵馬がくくりつけられたそうです。
昨年作られた大わら馬は昨年の12月末にお焚き上げが行われ、今年も新たな大わら馬が作られたそうです。
お参りした方々の願いが成就するといいですね。
奥へ進むと真田幸隆夫妻と真田昌幸のお墓があります。
こちらも雪に覆われています。
柵にも六文銭がありました。
お墓の手前には看板が立っています。
看板では真田幸隆公や真田昌幸公の生い立ちなどが書かれています。
こちらがお墓の写真です。
真ん中が真田幸隆公、左が真田幸隆夫人、右が真田昌幸公のお墓です。
ここでは5円玉などを6枚、六文銭の形に置かれているのを見ることができるかもしれません。多くの参拝客が5円玉を六文銭の形にお供えしていくのです。
今日は雪のため並べられたものは見ることはできませんでしたが、柵にくくりつけられた5円玉は見ることができました。
お墓の周囲には木がたくさん生えていて、時折吹く風で木の上の雪が舞い、キラキラと輝いていて綺麗でした。
また長谷寺は枝垂桜が有名で、春には綺麗な花を見ることができます。
こちらの山門の写真に写りこんでいる枝が枝垂桜の枝です。
ぜひ春に訪れてみてください。
続いては山家神社です。
山家神社は長谷寺から、数百メートル程のところにある神社です。
この神社は真田地域の産土神(守り神)が祀られた歴史ある神社です。
また、近くを流れる神川沿岸に暮らす人々の水分の神(みくまりのかみ)としても尊ばれています。
1つ目の鳥居をくぐります。
右側には寄付芳名板と神社の由緒が。
手水舎にすごい氷ができています。
2つ目の鳥居をくぐると拝殿が見えてきます。
写真では小さくて見えづらいかもしれないですが、屋根に六文銭がついています。
しっかりお参りします。
拝殿の横には、かつて屋根に展示されていた鬼瓦が展示されています。
立派な鬼瓦です。
また、境内にはいくつかの境内社があります。
まずは真田神社。
上田城址公園内にも真田神社がありますが、違う神社です。
ここには真田の碁盤石というものがあります。
説明には、「松尾古城に幸村の碁盤石の伝説あり人生の一手に真田四君の叡智の宿ることをお祈りします」とあります。
ここにお賽銭を納めます。
人生の選択で、最善の一手ができるようお祈りしておきます。
今日は残念ながら賛同の碁盤石には雪が積もってしまっています。
ですがご心配なく。
拝殿にも碁盤があります。
Tが碁盤を眺めています。
どこにお供えするのが最善の一手でしょうか。
また、真田神社のかつての鬼瓦も展示されています。
六文銭が入っていますね。
その他小さな境内社がいくつかあります。
さらに、境内にはハンドメイドショップがありました。
「手作り工房~結~」さんです。
最近できたようです。
残念ながら取材した日は営業していませんでした。
休みは不定休です。
行かれる方は事前にショップのTwitterやブログで営業しているか確認していくことをお勧めします。
ここで昼食に向かいます。
向かったのは山家神社から車で5分程の福田というお店です。
小学校の裏手にある知る人ぞ知る?そば屋です。
入り口には水車があっていい感じです。
なんとこの福田さん、十割そばを提供しています。
十割そば食べたことありますか?
あまり多くはお目にかかれない十割そば。
本来そば粉だけではつながらない生地を、高度な技術を用いて麺に仕上げています。
普段食べるそばとは違ったのどごしを楽しむことができます。
ぜひ本場長野の十割蕎麦を味わってみてください。
ちなみに福田さんのそばは、全て青木村産のタチアカネを石臼で自家製粉したそば粉を使用しているそうです。
そばについては以前取材したものがあります。
気になる方はこちらもご一読ください。
お昼を食べたところで一休み。
後編に続きます。
後編もお楽しみに!!