今回はツアー旅行を利用して、黒部ダムを通り、立山雪の大谷ウォークを体験します。
ところで皆様は立山黒部アルペンルートはご存知でしょうか。
立山黒部アルペンルート(たてやまくろべアルペンルート)は、富山県中新川郡立山町の立山駅(立山黒部貫光)と、長野県大町市の扇沢駅(関電トンネルトロリーバス)とを結ぶ交通路で、総延長37.2km、世界有数の大規模な山岳観光ルートである。1971年(昭和46年)6月1日全通。
富山県の立山駅から東に30.5km、長野県の扇沢駅から西に6.1kmの位置に「黒部ダム」がある。
― 出典『立山黒部アルペンルート – Wikipedia』
最大高低差1,975 mもある山岳ルートを、トロリーバスやケーブルカー、ロープウェイを乗り継いで越えていきます。
途中には映画『黒部の太陽』でも知られる黒部ダムや、高さ10m以上となる雪の壁の間を歩ける大谷ウォークが有ります。
毎年100万人前後の観光客が訪れますが、近年は雪が少ない地域の外国の方にも人気とのことで、特に台湾からの観光客は10万人を超えています!!
凄いですね!!
そんな世界からも注目されているアルペンルートを、今回は県内に住んでいながら、一度も通ったことが無いA井とM澤のおじさん2人で行ってまいりました!
何がすごいって、おじさん2人は山登りどころか普段は家で猫とゴロゴロするか、モンハンしかしていない典型的なインドア派のおじさんなんですよー。
この2人がほとんど何の用意もないまま、普段着のまま、何の知識もないまま行っても安全に大自然が満喫できるのがこのアルペンルートなのです!!
イージーモード登山万歳!!
因みにですが、このルートは季節によって色々制約があります。
そもそも、アルペンルート自体、4月~11月しか通れません。※細かい日にちは毎年変わるのでググってください。
また、黒部ダムの放水イベントは、例年、6月~10月、
雪の大谷ウォークイベントは、例年、4月のアルペンルート全線開通~6月中旬の期間で開催されます。
全てを一度に見ようと思っても出来ないので、季節に応じて自然を楽しんでくださいね。
さて、旅の日程はこちらです。
05:20 佐久 出発 ↓ バス移動 |
07:00 長野駅 ↓ バス移動 |
09:00 扇沢 ↓ トロリーバス |
09:20 黒部ダム ↓ ダム堰堤散策 ←今回はここまで |
10:15 黒部湖 ↓ ケーブルカー |
10:50 黒部平 ↓ ロープウェイ |
11:30 大観峰 ↓ トロリーバス |
13:30 室堂 昼食 ↓ バス |
15:10 美女平 ↓ ケーブルカー |
15:25 立山駅 ↓ バス |
21:00 佐久 お疲れ様でした。 |
この日は、ゴールデンウィークで一番天気の悪かった5月3日。
あいにくの空模様の中、まずは佐久市から長野市に向けて出発です。
佐久から乗り込んだツアー参加者は、私たち2名の他にお子さん連れのご家族3名でした。
朝6時前ということもあり、だいぶ静かな車内です。
高速に乗り、長野に向かうに連れ、小雨が降りだします。
この先の天気がだいぶ不安です。。。
他のツアー参加者が乗り込むため、途中何ヵ所かに立ち寄りながら、長野駅に到着です。
長野駅で最後のツアー参加者を乗せたところで、合計28名!
結構な参加者がいたことに驚きです。
天気は相も変わらず、どんよりしています。
長野駅から扇沢に向けて出発です!
既に1時間程バスに乗っていますが、これからまだまだバスに揺られます。。。
バスの車窓から綺麗に流れる川や靄の掛かった山々を眺めながら目的地へ向かいます。
1時間30分程してようやく扇沢駅が見えてきました。
やっとこ扇沢到着です。
あいにくの空模様にも関わらず、結構な車の数が止まっていました。
人気の高さが伺えますね。
ちなみにこの扇沢まではマイカーで来ることも出来ますが、反対側の立山駅まで行った後の交通手段を考えておかないといけません。
シャトルバスのようなものはありませんので、配車サービスを利用してマイカーを富山側へ運んでもらうか、往復して戻ってくることになります。
そこでおススメなのが旅行会社のツアー観光です!!
今回のツアーは扇沢まで送ってくれたバスが、立山駅まで来てくれますので、全く帰りのことを心配せずに自由に楽しむことが出来ます。
トロリーバスやケーブルカーの乗車券の手配や発車時刻の確認もぜーんぶお任せ♪
いやー楽でいいですわ。
お酒も飲めるしね♪
標高1400メートル超の扇沢駅。
思ったほど寒くは無いのですが・・・我々が気にするのは何と言っても『撮れ高』です!
こんな真っ白い視界の中、素晴らしい写真が撮れるのでしょうか。
不安がよぎります・・・
添乗員さんから次の目的地へ向かうためのチケットとパンフレットを受け取り、早速トロリーバスへ乗り込みます。
こちらが関電トンネル(扇沢駅~黒部ダム駅間)を運行しているトロリーバスです。
トロリーバスは、バスと名前に付いていますが、鉄道の一種として区分されます。
よく見るとバスの上に電車と同じような送電線が有りますね。ここにケーブルをつないで電気を得ます。
普通のバスと違い、電気を動力として走るため、非常に静かで振動も少ないのが特徴です。
トンネル内を走るのに排気ガスを出さないところもいいですね!
残念ながら関電トンネルを通るトロリーバスは来年から電気バスに変更となる為、関電トンネルでトロリーバスに乗れるのは今年が最後となります。
時間は9時。これから富山へ向かう人が多い時間帯ですね。
バスは都市部の通勤ラッシュを思わせるような混み具合でした。
思わず顔をしかめるA井さん。人ごみに怒っているのではありません。
カメラを向ける私にイラッとしているのです。
トロリーバス乗車時間16分程で黒部ダムへ到着です。
黒部ダムに到着すると、その先に分岐があります。
1つは220段の階段を上ってダム展望台に行けるコース。
もう1つは60段の階段を下って直接ダムの堰堤に出れるコース。
どちらのコースも外で繋がっているので、どちらを選んでも良いのですが、やはりここは上から攻めようと220段を選択します!
・・・
ぜぇぜぇ、はぁはぁ・・・。
日頃の運動不足がたたり・・・、足が・・・生まれたての小鹿のように。
そんな疲労感を覚えたころに・・・、おやっ?
なんともありがたいことです。
湧き水で喉を潤し、最後のひと頑張りです。
う~ん。階段から抜ける空は曇天。
展望台から見える景色はどうだろう。。。
おおー!! 思ったより遠くまで見える。
霧もいい感じに山なみを霞ませていて幻想的です。
もちろん晴れていないのは残念ですが、これはこれで良い景色なのではないでしょうか。
こんな曇り空ですが、雨が降っていないのがせめてもの救いです。
ダムの放水はまだ行われていませんでした。
黒部ダムの観光放水が行われるのは、今年は6月26日から10月15日までの期間だそうです。
迫力の放水模様を見たい方は時期に気を付けて訪れてください。
しかし間近で見るととんでもなく巨大なダムですね。
まともに重機も入らないような山奥にトンネルを通し、これだけ巨大なダムを作るとは!!先人たちの底力に改めて驚かされます。
黒部ダムでは、係のお兄さん達がお客さんのカメラを預かり、記念撮影をしてくれます。
皆さん記念撮影する時、どんな掛け声を掛けますか?
「はい!チーズ!」
「1+1=2!」
この辺りが一般的でしょうか。
黒部ダムは一味違いました。
記念撮影では、こんな掛け声が掛けられます。
「赤・白・黒部!」
「なな・はち・黒部!」
「はち・きゅう・富山!」
ざ、斬新ですね。
そんな斬新な掛け声で一枚撮っておきましょう。パシャっ。
風呂上がりかっ!
後ろのモヤが湯気に見えてくるわっ!
展望台にはちょっとした売店もあります。
絵はがきやキーホルダー等の記念品から、地ビールや大福なんかも置いてあります。
ここはやっぱりビールでしょうか。
ビールよりも大福のおじさんA。ハムスターのように口に詰め込んでいきます。大の甘党です。
ビールを片手に満足げなおじさんM。建前上は取材で来ていることすら忘れて記念写真を要求してます。
小腹も満たされたところで堰堤に降りてみます。
最初に220段上っただけあって、結構下ります。
上から見ると小さく見えた堰堤も降りてみれば結構な広さです。
近くには、黒部ダムレストハウスがあります。
黒部ダムといえば、ダムカレーを連想する方もいるでしょう。
こちらの黒部ダムレストハウスでいただくことができます。
長野県大町市内であれば色々なお店でダムカレーが提供されていますが、実際のダムを間近で見ながらダムカレーをいただけるのはココだけです。
今回は時間の都合でいただくことができませんでした。
味も画像もレポートできないのはあまりにも残念なので、せめてものフォローとして食べログのリンクを貼っておこう。
フォローになってるかな・・・
ガッカリした気分を振り切ろうと空を見上げると太陽が少し顔を出してくれました。
晴れ間が見えたところで、今回はここまで。
果たして雪の大谷ウォークが出来たのか。後半にご期待ください。
いいね!もポチっとお願いします。