戸隠 ~いにしえの道を巡る~(後編)

戸隠の旅、今回はいよいよ完結編でございます。

 

前回、戸隠古道を歩き出し、紆余曲折ありながらもどうにかこうにか宝光社から中社までたどり着きました。
今回は中社から奥社を目指して歩きます。

10:00  長野駅 発
↓ 車酔い注意!車で山道を約1時間
11:00 戸隠観光案内所
↓ まだまだ上る!車で山道を約20分
11:25 鏡池
↓ ちょっとだけ下る。車で約15分
12:10  宝光社
↓ 戸隠古道を歩く!徒歩で約30分
12:35 中社
↓ 参拝したら昼食!徒歩で約5分
13:15 うずら家(昼食) ←今回はココから
↓ 食ったら歩く!徒歩で約30分
14:30 奥社参道入口
↓ ひたすら歩く!徒歩で約40分
15:15 奥社
↓ まだまだ歩く!徒歩で約40分
16:25 奥社参道入口
↓ 下山!車で山道を約1時間
17:30 長野駅 長野県長寿食堂(夕食)

 

前回までの拓本状況チェックです。

前回までの拓本

ぐぬぬっ・・・宝光社で屈辱の拓本失敗。
それ以降は予定通りで、残りは7箇所となりました。

 

ということで、中社を出発する前に!

予定時間30分の宝光社~中社の行程を、謎のアディショナルタイムにより倍の時間掛けてしまった我々。
すっかり腹ペコです。
ということで、まずは腹ごしらえ。

 

信州といえば「信州蕎麦」。
中でも「戸隠蕎麦」といえば、日本三大蕎麦の一つにも数えられ、お蕎麦大好き信州人も一目を置く存在。

とりわけ、中社の周りには10店舗以上の蕎麦屋さんが軒を連ねている、いわば蕎麦の激戦区!!
戸隠蕎麦の、いや、日本蕎麦のメッカと言っても過言ではありません!!!
(※個人の見解です)

 

今回は、数ある戸隠蕎麦の名店の中でも特に人気のお店「うずら家」さんにお世話になります。

うずら家

「唯一無二」
看板から並々ならぬ自信を感じます。
さすが人気店。
この日は平日ということもあり、幸運なことにすぐに入ることができましたが、休日ともなれば昼食の時間帯以外でも行列ができる有名店です。
空腹に全てを委ねて、早速注文。

 

 

ざるそば

まずはやっぱり「ざるそば」(¥880)。

戸隠蕎麦といえば、「ぼっち盛り」と呼ばれる独特の盛り付けが特徴。
「ぼっち盛り」という名前の由来は諸説あるそうですが、一説にはかつて修験の山であった戸隠で、一人山籠りの修行したお坊さん「独り法師」に由来すると考えられているそうです。

 

 

ざるそば

そしてこの艶やかな麺。
水をほとんど切らない盛り付けも戸隠スタイル。
みずみずしいおかげで、とてものど越し良くツルっといただけます。
蕎麦自体は比較的細切りですがコシが強く、蕎麦の香りもしっかり楽しめる逸品。
並んででも食べたくなる気持ちもわかります。

 

味は確かに一流。
しかし、おなかと背中が癒着しそうな程空腹な我々は、一人前くらいじゃ足りないので・・・

 

 

大権現盛り

勢いに任せて、「大権現盛り」(¥1,950)も注文。
大盛ざるそば2枚分の特大ざるそばです。

 

通常ざるそばと比較するとこんな感じ。

ざるそばと大権現盛り

うん、十分十分。

でもお蕎麦だけじゃ物足りないかなと思って、更に・・・

 

 

天ぷら盛り合わせ

「天ぷら盛り合わせ」(¥950)。
胡麻油でサックサクに揚げられた彩り豊かな旬の野菜たち。
美味しくないハズがありません。
相性も抜群のお蕎麦諸共、ペロリと胃に収めさせていただきました。

 

<店舗情報>
うずら家 (うずらや)
営業時間:10:30~16:00 売切れ次第閉店
定休日 :水曜日(祝日の場合は前日が休業)
URL:http://www.ne.jp/asahi/togakushi/sense-of-forest/uzuraya/uzuraya.html

 

 

さて、美味しいお蕎麦で満腹になったし、戸隠古道巡り再開といきましょう。

 

中社~奥社

中社~奥社まで、約4km。
残りの拓本も一気にゲットしていきます!

 

 

戸隠古道

宝光社~中社に比べて、だいぶ整った道からスタート。
日陰も多く、快適に歩けます。

 

 

女人堂跡

歩き始めてすぐ、16番の拓本ポイント「女人堂跡(にょにんどうあと)」に到着。

かつて戸隠が女人禁制だった頃、この場に存在した女人堂。
戸隠を訪れた女性はここまでしか足を踏み入れることが許されず、女人堂で遥拝を行い引き返していったそうです。

 

 

拓本

ここもしっかり拓本ゲット。
このあたりから段々とクーピーが鋭利になり、時折ポケットの中から攻撃してくるように。
最初チクッとしたとき、ハチに刺されたかと思って一人で慌ててたのはココだけのヒミツだ!

 

 

戸隠古道

程なく車道と合流。
更に歩きやすい道にグレードアップ。

 

 

くま

ここまですっかり頭から抜けてましたが・・・そうか、そりゃクマもいるよね・・・。
前回迷ったときに遭わなくてよかった・・・。

遭遇しちゃったら、最後のあがきでせめて写真にだけは収めておこう。
犯人ならぬ犯熊の姿を。

 

 

改めて地図を確認すると、しばらく車道を歩いた後、どこかで右へ逸れるルートのよう。

地図

わかりにくいですが、23番の手前で黒線の車道から白破線の歩道が分かれています。
見逃さないよう、注意しながら歩いていると・・・。

 

 

小道

ペンションらしき建物のそばに小道を発見。
ここかな??

 

いやいや、一旦落ち着こう。
このシチュエーション、なんだかよく知ってるぞ・・・。
今度は看板をよく見るんだ!

 

 

越後道男道

ふむふむ、奥社はこのまま車道か。
危うくまた罠にかかるところだったぜ・・・。
演歌のタイトルみたいな名前の道も気にはなりますが、今回は奥社方面へ。

 

 

 

拓本

道路沿いに設置されていた拓本ポイント22番「釈長明火定所(しゃくちょうめいかじょうしょ)」と23番「稚児の塔」で拓本して、少し進むと・・・

 

 

奥社へ

おっ!今度はちゃんと右折ポイント発見。

 

 

古道

車道から、再び自然豊かな歩道へ。
歩きやすい車道もいいですが、やっぱりこっちの方が風情ありますね。

なんだか、山道の方が落ち着くようになってきたような気も・・・。

 

 

山々

古道の途中、こんなところを発見。
戸隠の雄大な山々を望む、開放感溢れる絶景ポイント。
すごーく良い場所なんですが、写真の腕が悪くて全っ然伝わらないのが残念でなりません。
「手前のベンチと相まって、コリャ絵になるぞ!」と思い、張り切ってシャッターを押してきたんですが、上の電線が写りこんでるあたりにセンスの無さが漏れ出てます。
でもいい所なんですよ、ホントに。

 

 

しばらく歩道を歩いてゆくと・・・。

奥社入り口

奥社入口へ到着!
ここから約2kmの参道を歩いて、奥社へ向かいます!!

 

 

と、その前にシャカッと拓本。

奥社表参道口

27番「奥社参道口」の拓本完了!

改めて、奥社へと向かいます。
奥社参道は前半と後半で異なる景色を楽しむことができます。

 

 

奥社参道

奥社参道の前半は、ご覧の通りなだらかでまっすぐ伸びた一本道。
この時期、方々からひぐらしの鳴き声が聞こえてきます。
ひぐらしって夕方に鳴くイメージだったんですが、真昼間でも元気に鳴いたりするんですね。

 

 

奥社参道

参道を半分程歩いたところで、赤い「随神門」が見えてきました。

 

 

 

杉並木拓本

随神門の狛犬の手前にある石柱で、28番「奥社参道杉並木」の拓本ゲット!
これで拓本は残りあと2つ!!

 

 

随神門

神域に邪悪なものが入るのを防ぐとされる随神門。
奥社のセキュリティ体制は万全です。

無事くぐり抜けられるか不安でしたが、なんとか通ることができたので、我々はどうやらギリギリ邪悪ではなかったようです。
我こそは邪悪だという方、是非お試しください。

 

随神門の先には、奥社の名物とも言える「杉並木」が広がります。

 

奥社参道杉並木

長野県の天然記念物にも指定される奥社参道の杉並木。
樹齢400年を超える巨大な杉の木が並び立つ神秘的な空間は、何度来ても圧倒されます。

 

 

CM等のロケ地として利用されたこともあり、最近では

真田丸オープニング(c)NHK
―  出典『大河ドラマ 真田丸』 (C)NHK

ルミーズのブログでもすっかりお馴染み、大河ドラマ「真田丸」のオープニングでも登場します。
ちなみに、真田丸のオープニングでは城の城壁がCGで描かれていますが、実際には城壁は存在しません。
現地では、是非日本の原風景をお楽しみください。

 

 

奥社へ近づくにつれて、徐々に勾配がキツくなってきます。

 

奥社手前の階段

いつの間にか道は階段となり

 

 

 

奥社手前の階段

その階段も、徐々に荒々しくなってきます。

 

スタートから既に10km以上。
「今一番やりたいことは?」と聞かれたら、迷わず「青竹踏み」と答えるであろうこの状況。
足の人差し指が攣り、自分の意思とは無関係にずっと足指で「チョキ」を出しながら、這うように上ってゆきます。

 

 

膝に手をつきながら、息も絶え絶えに階段を上ること、10分弱。

 

 

 

九頭龍社

階段を上りきったところで、戸隠5社の4箇所目「九頭龍社(くずりゅうしゃ)」に到着です。

 

九頭龍社は、地主の神である九頭龍大神(くずりゅうのおおかみ)が祀られており、雨乞いや五穀豊穣、縁結び、そしてなぜか虫歯にもご利益があるとのこと。
不意に「歯みがけよ!」と、カトちゃん合いの手が聞こえてくる気がします。

 

 

九頭龍社拓本

九頭龍社を参拝し、拓本も無事ゲット!

 

 

奥社の階段

そして、九頭龍社のすぐそばにあるこの階段を上れば・・・

 

 

 

 

奥社

戸隠5社最後のお社「奥社」に到着!!

 

奥社は、岩戸伝説で天岩戸をこじ開けたスーパーマッチョマn・・・天手力雄命(たじからをのみこと)が祀られており、開運、心願成就、スポーツ必勝などのご利益があるとのこと。
スポーツ必勝とか、いかにもって感じでいいですね。

 

 

奥社の石柱

ありがたく参拝した後は、お社のそばにある石柱で、いよいよラスト拓本です。

 

 

奥社の拓本

予定の16箇所より1箇所減ってしまいましたが、15箇所の拓本すべて完了!!
ありがとう、戸隠!!
ありがとう、クーピー!!!

 

 

 

最後に、長野駅へ戻って夕飯にピッタリなグルメをご紹介します。

というわけで、さらば戸隠!!

 

 

 

長野駅

戸隠を離れてスタート地点である長野駅へ戻ってまいりました。

長野駅も真田丸推しです。

 

 

夕飯は長野駅のステーションビル「MIDORI」の3Fにあるこちらのお店

 

長野県長寿食堂

「長野県 長寿食堂」さんにお世話になります。

日本一の長寿県である長野の食がコンセプトのこちらのお店。
信州産の食材をふんだんに使った健康食を味わうことができます。

 

 

野菜ビュッフェ

店頭に並ぶ色とりどりの野菜たち。
長野県は野菜の摂取量も日本一。
こちらでは「野菜ビュッフェ」(定職とセットで¥380)で生野菜・蒸し野菜・蒸しきのこを自由に楽しむことができます。

 

今回注文したメイン料理、まず1品目は

薬膳とまとカレー

「薬膳とまとカレー」(¥1,186)

トマトベースの自家製ブイヨンに、牛蒡や大豆、クルミなどが入ったキーマが合わさったカレー。
程よいスパイシーさと、トマトのスッキリした酸味がマッチしてとても食べやすいお味。
体にも良さそうな、優しい味わいのカレーです。

 

そしてもう一品。

 

信州サーモン重

「信州サーモン重」(¥1,463)

長野県水産試験場が約10年かけて開発したマス類の新しい養殖品種「信州サーモン」。
肉質がやわらかく、とろけるような舌触りが特徴の信州サーモンを自家製醤油だれで味付け。
厚めに切られたサーモンは食べ応えがあり、敷き詰められた雑穀米との相性も抜群。
サーモン好きの私としては何度でも食べたい一品です。
美味しい料理で締められてよかったよかった。

 

<店舗情報>
長野県 長寿食堂
営業時間:11:00~22:00
定休日 :不定休(MIDORI長野に準ずる)
URL:http://www.eki-midori.com/nagano/shop-list/shop/tyouju-syokudo/

 

今回の旅のデータです。

歩数:16589歩
歩いた距離:13.271km
消費カロリー:663.5kcal

 

歩いたなあ・・・。
一応アプリでは上記の数値になってますけど、実際は坂道が多かったので消費カロリーはもっといってるんじゃないかと。
ダイエットにはオススメのコースですね。

 

長かった戸隠の旅もこれにて終了!
今回は6月に訪れましたが、戸隠は季節によって四季折々の全く異なる表情を楽しめる場所です。
特に秋は、山全体の見事な紅葉と新蕎麦を楽しめるためオススメです。
是非一度訪れてみてください。

 

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