御射鹿池と白州~水を巡る旅~

御射鹿池と白州の水を巡る旅、後編をお届けいたします。

 

前編は自然と芸術に触れて参りましたが、

今回は、人の技能と水で作られる『ウィスキー』を中心に

『サントリー白州蒸留所』からお届けしたいと思います。

 

まずは、プランと前編のおさらいします。

08:00 小諸駅 発
↓        下道で茅野市を目指します。
09:30 御射鹿池 着
↓   絵画のような景色を満喫
11:00 サントリー白州蒸留所 着 ←イマはここです
↓   蒸留所内を散策
11:30 白州蒸留所ツアー
↓   ウィスキーのお勉強
13:00 レストラン ホワイトテラス(昼食)
↓   白州蒸留所内の素敵なテラスでランチタイム
14:50 シャトレーゼ白州工場 着
↓   おいしそうなお菓子の工場見学&3時のおやつ
18:00 小諸駅 着

 

道中の山道に揺られながら移動し、

長野県茅野市にある、『御射鹿池』で自然に癒され、

またも、山道に揺られながら移動し、

ちょい長野からはみ出して山梨県北杜市にある

『サントリー白州蒸留所』へと辿りつきました。

 

サントリー白州蒸留所

住所:〒408-0316 山梨県北杜市白州町鳥原2913-1

TEL:0551-35-2211(電話受付時間 9:30 ~ 16:30 )

HP:http://suntory.jp/HAKUSHU_D/

 

早速、受付をして蒸留所に入ります。

そういえば・・・

受付の際に、飲酒OKの人と飲酒NGの人で渡される

ゲストカードの色が違っていました。

一目でわかる工夫がされていました。

 

 

 

ちなみに、今回は我々はこんな感じの割り当てです。

旦那飲酒NG(本人が下戸であることに加え、ドライバーです。)

飲酒OK嗜む程度でございます☆)

 

 

それでは、進んでいきましょう。

入場すると、遊歩道があり、

緑がいっぱいで森林浴をしているような感じです。

 

施設内に小川も流れていました。

 

 

遊歩道を歩いていると、自然が豊かなことがわかるこんな看板もありました。

 

また、遊歩道では懐かしのCMソングも聞こえてきます。

 

 

どんどん進みましょう。

 

建物が見えてきました。

 

バードサンクチュアリがあるようですが、ツアー参加なので左へ行きます。

 

 

今回参加する『白州蒸留所ツアー』の集合場所となっている、

『ウィスキー博物館』に到着しました。

 

 

 

しかし、時間があったのでちょっとお土産を探しにショップへ。

お土産は・・・・おいおいご紹介しますね。

素敵な建物で、看板も樽をイメージさせている感じです。

 

お土産を探していると、ちょっとした休憩スペースを発見しました。

お酒の樽に囲まれて、静かな雰囲気の中で休憩できました。

 

 

ショップに併設して、バーがありここでしか飲めない貴重なものもあるそうです。

※今回は、取材で今後の工程も考えバーは行きませんでしたが、機会があれば是非行ってみたいです。

 

 

そろそろ、いい時間となりました。

ツアー集合場所の『ウィスキー博物館』へ戻ります。

 

入口の脇に何かパネルが飾ってあります。

この『ウィスキー博物館』のモデルになった山崎工場の双頭キルン(乾燥塔)

が描かれていました。復元して博物館として歴史を語っている感じが素敵です。

 

 

では、ツアー参加のために早速集合場所へ行きましょう。

遅刻しないように!!!

 

中に入ると入口でウィスキー樽がお出迎えです。

 

ツアーにあたり事前に映像とガイドさんから説明を受けます。

映像が流れるスクリーンの下にもウィスキー樽があって

???樽??

 

 

樽じゃないのが1つまぎれてますよ~!!!

わ、和太鼓です!!! 

(写真で改めて気が付きました。)

 

樽だけだとばかり思っていました・・・・。

思い込みはいけませんね♪

 

 

気を取り直して、ツアーに戻りましょう。

 

まずは、醸造・蒸留棟へ歩いて向かいます。

 

まずは、パネルとガイドさんのお話でお勉強です。

 

ウィスキーは正直よく知らなかったので、

このツアーで初めて「シングルモルト」ウィスキーの意味を知りました。

「シングル」が「一つの蒸留所」を意味し、「モルト」が「麦芽

(特に大麦の発芽させたもの)」を意味するそうです。

 

ですので、「シングルモルト」ウィスキーは

「一つの蒸留所でモルトのみで作られた」ウィスキー

となります。

 

 

次は、「モルト(麦芽)」についてお勉強です。

「モルト(麦芽)」は、文字通り「発芽させた麦」のことです。

ウィスキー作りの工程で発芽させるのために水分を含ませた麦を

乾燥させる工程があります。

乾燥の工程で使用される燃料の一部がこちらです。

これ、「ピート(泥炭)」といいます。

この「ピート」を含む燃料で乾燥させた麦芽は「ピーテッド麦芽」となり

「ピート」を含まない燃料で乾燥させた麦芽と違い、香りが豊かになって

いました。

香りはお届けできないのが、残念ですが、すごく芳醇な香りです。

ぜひ香ってみて欲しいと思います。

 

 

次は、仕込から発酵、そして蒸留について見ていきました。

「仕込」です。

2つの大きな仕込槽で砕かれた麦芽と仕込水が混ざり合い、

発酵が進みデンプンが糖へと分解されたのち、ろ過し、「麦汁」ができます。

ここで登場の「仕込水」!!

この蒸留所が、ここの土地に決めた理由の一つが、この「水」にあるそうです。

南アルプスの山々に磨かれた切れの良い軟水がウィスキーに適しているということ

でこの土地になったそうです。

 

 

「発酵」です。

仕込で出来上がった「麦汁」を発酵槽に入れて、発酵をさせ「もろみ」と呼ばれる

発酵液となります。

 

この蒸留所のこだわりが「発酵槽」なんです。

実はこれ、「」で出来ています。

「木」の発酵槽は、管理が難しいとのことなのですが、よりよいウィスキーを求めた

結果「木」の発酵槽にいきついたそうです。

発酵槽のエリアでは、木の香りとお酒の香りがしておりました。

下戸の旦那には、ちょっとキツイくらいのお酒感です。

 

 

「蒸留」です。

「もろみ」を、「ポットスチル」と呼ばれる蒸留釜で2度蒸留し、

原酒の赤ちゃん「ニューポット」が誕生します。

蒸留のポイントは、「ポットスチル(蒸留釜)」なんです。

ずら~っと並んだ「ポットスチル(蒸留釜)」は、形が様々です。

この形が重要だそうで、形の違いで多彩な味わいのウィスキー原酒が

できるそうです。

 

 

次は、ちょっとバスで貯蔵庫に移動し「熟成」についてお勉強です。

ウィスキーの独特の香味が、この「熟成」の工程で変化してくるそうです。

同じ「ニューポット」でも、多彩な香味となるそうです。

このように、熟成による変化の多彩さを「樽熟成の神秘」というみたいです。

 

それと、面白いなと思ったのがです。

ウィスキーの樽は、すべてウィスキー専用の樽を使っているわけではないんです

樽の中には、シェリー酒が作られた樽『シェリー樽』もあり、樽に残った

シェリー酒の風味が影響し、専用の樽とは違う味わいを作りだすことでした。

 

あと、ちょっと可愛らしい言葉も伺いました。

Angels’ share(天使の分け前)」という言葉があるそうです。

これは、熟成の年月によって樽の中のウィスキー原酒が少しずつ減っていき

ます。この減ったウィスキー原酒のことを示す言葉だそうです。

 

樽熟成の神秘や天使の分け前など、ちょっとロマンチックです♪

これで、施設見学は終了。

 

 

 

最後にきました、

 

 

テイスティング体験

 

 

 

 

販売されているウィスキーは、ブレンダーと呼ばれる原酒の調合職人の手により

いろいろな風味の原酒を掛け合わせて作られたものなんです。

ということで、ブレンダー気分で原酒をテイスティングしてみましょうっていう

体験をしてしました。

 

本当のブレンダーさんは、一日に数多くの原酒をテイスティングし調合を研究している

ようですが、今回は2種類の原酒と「白州」をテイスティングです。

 

 

 

テイスティングは、色→香り→味の順番でそれぞれテイスティングしていきます。

色については1つ目が一番濃くきれいな飴色となっており2つ目が一番透明度が高かったです。また、香りについては、1つ目が木の香りがし2つ目と白州は、フルーティーなすっきりとした香りです。

味については、1つ目が一番強いアルコールを感じました、2つ目はすっきりとした味わいでした。白州については、飲みやすく爽やかな味わいでした。

 

 

嫁はこの時点で、

ほろ酔い気分

です。

 

 

最後に残った1つは、「ハイボール」でいただきます!!!

実は、嫁、ハイボールが苦手であまり飲んだことがなかったのですが、

 

美味しいハイボールとここで出会いました。

 

ポイントは冷やすこと!! ウィスキーをしっかり冷やすのが重要だそうです。

※もっといろいろとポイントがありましたが、それは是非ツアーに参加して体験してみてください♪♪

 

 

今回はミントが用意されていたので、ポンとミントを叩きハイボールへ。

そして、嫁がいただきます。

ちょっと苦手なハイボールでしたが、ミントの爽やかな香りと白州のすっきりとした

味わいが嫁の中で一つとなり、おいしく、さらさらと飲めました。

気が付けば、グラスが空になっており、嫁は顔を赤らめ気持ち良い感じになりました。

おつまみも絶品で、チョコレートとハイボールがあんなに合うとは知りませんでした。

 

嫁はここで、車酔いではなく、酔っ払いへと変化していきました。

 

 

 

 

いい気分の嫁と取材を真面目にやった旦那、そろそろお昼をいただきます。

※嫁も取材は真面目にしてましたよ、ただただ酔っぱらった訳ではありません。

場所は、施設内のレストラン「ホワイトテラス」です。

屋内の席もあったのですが、今回はお天気も良かったのでテラス席でいただくことにしました。

※酔っ払いと化した嫁が、たそがれておりますね。

 

お昼はこちら。

アラカルト:チーズのウィスキー樽燻製 ¥680

旦那:打ウィスキー樽燻製のベーコンと新玉葱のカレー ¥1,280

嫁:富士桜ポークの菜園カツレツ ¥1,750

どれもおいしくて、二人ともペロッといただきました。

印象的なのは、樽燻製したチーズとカレーに乗っていたベーコンです。

樽燻製は、ウィスキーの貯蔵に使っていた樽で燻製したもので、

食べると燻製の香りとともにウィスキーの風味がしっかりとして

味も香りも絶品でした。

 

 

 

お腹が膨れたので、再びお土産を購入しにショップへ行きます。

今回のお土産は、こちら。

どれも、ウィスキーに合うのはもちろん、ほかのお酒も合いそうなお味で、

個人的には、ナッツがおすすめです。

燻製されたナッツなので、スモーキーでしっかりした塩気がたまりませんでした。

白州のグラスは、テイスティングの際に飲酒をしなかった旦那がもらったものです。

お酒が飲めない方への配慮もしっかりされていて、とても心地良い時間を過ごすことができました。

今回は参加しませんでしたが、天然水をテーマにしたツアーがあったり、ウィスキーの歴史を紹介している博物館や展望台などまだまだ見どころ満載なところでした。

 

 

 

 

 

お昼もしっかりと食べましたが、デザートまだでしたよね。

デザートといえば、暑くなってきたので、冷たいものがいいですよね。

かき氷やアイスはどうでしょう。

 

白州の名水は、ウィスキーだけでなく、おいしいデザートにも

最適ということで、アイスやお菓子を作る工場もこの土地にはあります。

 

こちらの工場では、アイスの試食ができるとのことですが、試食のアイスが目的ではありません。

あくまでも、名水とアイスやお菓子のお勉強です。

 

では、早速名水を使ったアイスやお菓子作りのお勉強しましょう。

 

蒸留所からだと車で数分の距離です。(山道はありません。)

到着しました、『シャトレーゼ白州工場』です。

シャトレーゼ白州工場

住所:〒408-0315 山梨県北杜市白州町白須大原8383-1

TEL:0551-35-4611(電話受付 9:00~17:00)

HP:https://www.chateraise.co.jp/enjoy/factory_tour

 

こんな看板がお出迎えしてくれました。

 

 

早速、名水をイメージしたトンネルを通り抜け工場見学スタートです。

 

この工場では、餡とアイスを作っているようですね。

 

※こちらの工場ですが、製造機器の撮影がNGでした。

簡単な写真しかありませんが何卒ご了承ください。

 

まずは、餡づくりです。

 

餡づくりでは様々な工程で、名水を活用しているようです。

※水滴のマークの工程で名水が使われています。

 

 

次は、アイスづくりです。

アイスクリームは原料を混ぜる際に名水を使用したり、氷菓子を作る際には、原料となる氷を名水で作っているそうです。

 

アイスの試食エリアは、周りがガラス張りで、アイスの製造過程が一望できるようになっていました。

 

試食できるアイスの種類も多くて驚きでした。

アイスをいただきながら、製造工程をお勉強できました。

 

 

 

 

いかがでしたか、今回の水を巡る旅もここまでです。

長野県も山梨県も多くの山を有し、自然に恵まれているため

よりよい水を我々にいろいろな恵として与えてくれました。

また、蒸留所や工場の見学では人の水へのこだわりを知り、

美味しいお水から、おいしいものをいただけることに感謝いたします。

 

まだまだ、お伝えしきれなかったこともあったかもしれませんので

是非、実際にご自身の五感で楽しんでみてください。

 

 

飲酒の際には、運転しないようにご注意くださいね。

 

<今回の旅のデータ>

歩数:8,776 歩

消費カロリー: 338.7 kcal

使ったお金:12,478 円(夫婦で)

 

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