駒ヶ根・千畳敷カールの旅、後編をお届けします。
おっさん2人がいちご狩りを楽しんで、カモシカのケツに心躍らせた前回。
バスで菅の台バスセンターを出発した我々は、しらび平駅へと到着しました。
8:30 小諸駅 発 ↓ 一般道と中央道で駒ヶ根へ |
10:30 アクアロマン駒ヶ根園(兼 昼食) ↓ いちご狩りを楽しむ! |
12:00 菅の台バスセンター ↓ バスとロープウェイを乗り継いで1時間 ←いまココ! |
13:15 千畳敷カール ↓ 標高2612mの世界へ・・・ |
14:55 千畳敷駅 ↓ バスとロープウェイで下山 |
15:30 光前寺 ↓ 霊犬 早太郎伝説の寺院 |
18:00 きらく(夕食) ↓ 駒ヶ根名物を堪能! |
20:30 小諸駅 着 |
これからロープウェイに乗り換えて、標高2,612mの千畳敷カールへ向かいます。
そもそも、千畳敷カールって何?という方も多いと思いますので、簡単に紹介しておきます。
千畳敷カールは、中央アルプスの宝剣岳の直下に広がる2万年前の氷河によって形成された場所を指します。お椀のような半円型の地形(カール)で、畳1000枚分の広さということから名付けられているそうです。
標高2,612mという高地でありながらロープウェイでカンタンに行けるというのが魅力!
登山どころか、普段からほとんど体を動かすことの無い、現代人の標本のような我々でも気軽に楽しむことができます。
文明の利器バンザイ。
ということで、早速ロープウェイへ乗り込みます。
今回お世話になったロープウェイ「木蓮(もくれん)」くん。
もう一台「宝剣(ほうけん)」くんもいるそうですが、この日はお休み。
千畳敷カールまではおよそ7分半。
標高差約1000mをぐんぐん上がっていきます。
このあたりですでに1600mを超えた山岳地帯。
山もだいぶ険しくなってきました。
後ろを振り返ると、駒ヶ根の町並みの向こうに南アルプスの山々が!
すでにこの時点で絶景です。
徐々に目的地へと近づくロープウェイ。
視界を占める白色の割合がだいぶ高まってきます。
そうこうしているうちに千畳敷駅へと到着。
くまちゃんも歓迎してくれてます。
早速、駅舎から外へと足を踏み出した我々。
間もなくにお目にかかれるであろう絶景に胸が踊ります。
建物から出て視界が開けた瞬間、そこには思わず息を呑む光景が。
・・・美しい(うっとり)
この鮮やかなコントラスト!
鮮やかでクッキリしすぎていて、まるで作り物かと錯覚しそうになるほど。
すげえなあ・・・自然って。
こんな大自然を目の当たりにすると、日常の些細なことなんかどうでもよくなりますね。
もううちの嫁と「目玉焼きに何をかけるか」で揉めるのはやめよう。
それにしても、この広大さ!雄大さ!!
視界いっぱいにこんな景色が広がると圧倒されます。
まるで絵葉書の中に入ったような感覚。
写真では伝えきれないのがホントに悔しい!
皆さんにどんだけ伝わってないかというと、
さっきの1枚目の写真に写ってる、山の真ん中あたりの小~さな点
これ、人ですからね!!
これでとんでもなくスケールがでかいことはお分かりいただけたでしょうか。
実際、現地で見ていても、大きさを比較するものがないので山との距離感が掴めなくなってきます。
遠くの山の輪郭があまりにもクッキリ見えるもんだから、近くに感じちゃうんですよね・・・。
写真だけでは伝わらないこの圧倒的スケール、更に皆さんに感じてもらいたい!!
そこで今回も持っていきましたよ、360℃カメラ!
是非、フル画面表示にしてお楽しみください!
ちなみに、50%くらいに拡大すると、現地に立っている視界に近づきます。
今回は残雪の真っ白な千畳敷カールでしたが、夏は高山植物の緑で覆われ、秋は一面が紅葉に包まれるそうです。
大自然の大きさ、是非現地で味わってみてはいかがでしょうか。
【 中央アルプス 駒ヶ根ロープウェイ 】
ウェブサイト:https://www.chuo-alps.com/
ロープウェイとバスを乗り継いで小一時間。
再び、菅の台バスセンターへ戻ってまいりました。
帰りのバスではジャングルクルーズ的アナウンスは無し。
ちょっと残念。
バスセンターからもチラッと顔を覗かせる中央アルプス。
ついさっきまであそこにいたと思うとちょっと不思議。
さて、このあとは「光前寺」へと向かいます。
はい、ソッコーで着きました光前寺。
実は菅の台バスセンターから光前寺までは1.3km程の道程。
隣近所みたいなもんなので、車だとあっという間です。
宝積山 光前寺。
西暦860年創建の歴史あるお寺で、南信州随一の祈願霊場。
かなり大きなお寺で、庭園は国の名勝にも指定されているとのこと。
本堂も立派。
獅子や鷹、鳳凰などが掘り込まれており、とても豪華な印象。
敷地内にはしだれ桜が多く植えられており、春先にはライトアップもされるそうです。
実はこちらのお寺、ヒカリゴケが自生していることでも知られています。
えぶえぶ選部でも、昨年11月の嬬恋・草津の旅で登場したヒカリゴケ。
M・Tコンビに続いて、我々も一度お目にかかってみたい!
参道に続くこの石垣の石の間に、ヒカリゴケがあるとのこと。
見逃さないように、隙間という隙間を丹念に探してゆきます。
う~ん、無いなあ・・・。
う~ん・・・
う~~ん・・・
う~~~ん・・・?
冬枯れ・・・。
あと1ヶ月くらい光ってくれないのね・・・。
そういえば、探してる途中にこんな感じの白っぽいコケがあったんですが
コレ、もしかしてヒカリゴケ(冬枯れVer.)ですかね。
・・・これはこれで、ある意味貴重なものとして、どうかご査収ください。
(元気に光ってるヒカリゴケは嬬恋・草津の旅を見てね!)
ところで、光前寺に伝わる逸話として「霊犬 早太郎伝説」というものがあります。
約700年前、光前寺にいた「早太郎」という犬が、遠州府中(現在の静岡県磐田市)で悪さをしていた怪物を退治し、光前寺へ帰還後自らも息絶えてしまうというお話。
ちなみにこの話が縁で、駒ヶ根市と磐田市は友好都市となったそうです。
(早太郎伝説について、詳しくは光前寺のサイトをご覧ください)
その早太郎のお墓が本堂の横に建てられています。
さすが、犬のお墓とは思えないほど立派なお墓。
かなり手厚く祀られています。
お墓のそばには供養塔まで。
命と引き換えにしてまで怪物を倒した早太郎。
きっと安らかに眠っていることでしょう。
早太郎に付き添う銀色のブタちゃん。
どうやら早太郎も、今や弟子持ちの様子。
彼が成し遂げた偉業を考えれば当然ですね。
お墓とは別に、早太郎の立派な石像も。
太陽がまるで後光のように射しているのも、彼が成し遂げた偉業を考えれば当然ですね。
早太郎ポスト。
郵便とはなんら関係の無い早太郎ですが、彼が成し遂げた偉業を考えれば当然ですね。
このお寺、ひいてはこの地域で早太郎がどれだけ愛されているかがよくわかりました。
早太郎の温かなまなざしを背に、光前寺を後にすることとします。
【 光前寺 】
住所:長野県駒ヶ根市赤穂29
ウェブサイト:http://www.kozenji.or.jp/
さてさて、皆さん大変長らくお待たせいたしました。
最後はみんな大好き、グルメの時間ですよ!!!
駒ヶ根のグルメといえばソースカツ丼!!
長野県民なら誰もが知ってる、有名なご当地グルメです。
昨今の「B級グルメ」ブームで、地域おこしとして様々なご当地グルメが生み出されていますが、駒ヶ根のソースカツ丼は昭和初期から駒ヶ根で愛され続ける、筋金入りのご当地グルメです。
今回はお世話になるお店はコチラ
「きらく」さんです。
こちらのお店、何を隠そう駒ヶ根ソースカツ丼発祥のお店なのです。
初代店主がカツライスからヒントを得て考案したメニューが、今や駒ヶ根のソウルフードになっています。
それでは!元祖のお味、堪能させていただきます!
まずはコチラ。
「上ソースかつ丼」(1,180円)。
ご飯の上に敷き詰められた千切りキャベツの上に、ソースが染みた260gのロースかつが堂々鎮座されております。
ソースが染みてるのに、衣はサックサク。
厚みのあるお肉ですが、やわらか~いのでとても食べやすいです。
こちらのお店のソースは割とサッパリ目のなので、ロース肉の脂身の甘さと合わさって丁度いい味わいです。
更にサッパリ目が好みという方にはコチラ。
脂身が少ないヒレ肉をふんだんにつかった一品。
ソースのサッパリ感も相まって、高カロリー食品を食べている感覚がまるでしない、世にも恐ろしい丼モノ。
このソースカツマジックにかかると、何かに取り憑かれたかのようにご飯をむさぼり、気がつけば大量の白米やお肉が胃に収まり、この一週間分のダイエットが無に帰してしまいます。
こんなにも恐ろしいのに、自らマジックの餌食になりたい人が絶えないとのこと。
恐るべし、ソースカツ丼!
恐るべし、きらく!!
【 とんかつ ソースカツ丼 きらく 】
住所:長野県駒ヶ根市赤穂3145
ウェブサイト:http://www.katudon.jp/
盛りだくさんだった駒ヶ根・千畳敷カールの旅。
今回も楽しませていただきました~。
ということで、今回の旅のデータです。
歩数:1563歩
歩いた距離:1.25km
消費カロリー:62.5kcal
使ったお金 24,732円(2人分)
今回は車移動が多かったこともあって、ほとんど歩いてないですね・・・。
いや、逆に言えば、それだけ手軽に3000m級の山へ行くことができるということ。
重ね重ね、文明の利器バンザイ。
しかし、あの千畳敷カールの絶景はすごかったなあ・・・。
実は、これは帰りの車中で判明したことなのですが・・・。
千畳敷カールの絶景を目の当たりにした際、我々二人の胸には偶然にもある共通の想いが芽生えていました。
それは・・・
「これで隣にいるのがおっさんじゃなくて、女の子ならよかったのに・・・」
銀世界はデートにオススメですよ、というお話。
駒ヶ根・千畳敷、是非一度訪れてみてください!
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