さて、後半です。
小鳥池を後にし、もう少し歩きますよ~。
9:00 小諸 出発 ↓ 高速道路で戸隠へ |
10:30 中社到着 半ざる食べ歩き手形を入手 ↓ |
11:00 1軒目、2軒めのおそば屋さんへ ↓ |
13:00 戸隠古道を歩く Part1(拓本集印) ← 今回はここの途中から ↓ おそばを食べたら歩きます! |
14:00 3軒目、4件目のおそば屋さんへ ↓ |
16:00 戸隠古道を歩く Part2(拓本集印) ↓ また歩きます!! |
17:00 お土産を買って帰路へ ↓ |
18:30 小諸 到着 |
引き続き山道をてくてく歩いていきます。
前編にもありましたが、山道は驚くほど静かです。
鳥の声も虫の声も全く聞こえません。
天気が良く、風もあまりないので木の葉の擦れる音も聞こえません。
自分たちが落ち葉を踏む足音だけが響きます。
秋深き 隣は何を する人ぞ
芭蕉先生も詠っていますが、秋はこんなにも静かなんですね~。
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信州の 深秋の山 シーンとね
おっと、思わず俳人としての才能が開花してしまいましたよ。
山なみが綺麗ですね。紅葉も終わりかけていますが、まだまだ眺めるには十分です。
しばらく歩いていくと・・・着きました。
拓本No.17「足神さん」です。
どうしてこんなところに足の神様が祀られているんだろうと思い、集印帳の説明を読んでみると・・・
「おまんは35人力の怪力と韋駄天走りの健脚をもって知られた女族。
戦いの後、犯した罪の大きさを知り、贖罪のため戸隠山勧修院に身を寄せ、
(中略)
尼となり、亡き人々の菩提を弔った。
その後、神仏の力によって自分が真人間に立ち帰れたことを感謝しつつ、自ら首を落として自害した。
(中略)
健脚のおまんにちなみ「足神さん」と呼んだ。」
–戸隠古道 拓本集印帳より
>自ら首を落として自害した。
な、なんて壮絶な・・・
真人間になれたと思ったなら死ななくてもいいじゃん・・・
亡くなった時のおまんさんの気持ちは、私にはとても想像できませんが、こういった方々の生きた時代を経て、今の私が生きている時代があるということを忘れないようにしたいと思いました。
足神さんは、お祈りすると足が強くなるとの言い伝えがあるそうです。
近くの木にわらじが納められていました。
拓本ゲットです!!
集印帳には、このように拓本場所の説明が書いてありますので、是非皆さんも集印帳を買って、戸隠の歴史や遺構に想いをはせてみてください。
足神さんを後にし、中社へ戻ります。
中社近くの宿坊「久山館」の脇に、いきなり現れるのが、拓本No.12「守護不入之碑」です。
シャカシャカシャカっと色鉛筆を走らせる拓本職人えむざわ。
大分慣れてきました。
無事取れました。
せっかくなんで近くにあるもう一つも取っておこうと歩き出します。
No.11「納経供養塔」ゲットしました!!
これで中社を中心に歩ける範囲の拓本はokですね。
さて、時間は午後2時30分。結構な距離を歩いてお腹もすいてきたかな?
現在地の中社近くのお蕎麦屋さんでも良かったのですが、
せっかくなので戸隠在来のそば粉を使っているというお店へ行ってみました。
中社から道なりに北へ向かい、戸隠キャンプ場の中に入っていきます。
手打ちそば 岳
〒381-4101 長野県長野市戸隠3694−1
TEL:026-254-3254
営業時間:10:30~16:30
定休日:水
※こちら現在は冬季期間に入るため休業となっています。
来シーズンは4月下旬からだそうです。
到着したのは午後3時前でしたが、大分肌寒くなってきました。
この辺りは標高が1,200mもあり、夏場でも涼しく過ごせる場所だそうです。
それが11月ともなれば、寒くなるわけですね。
お店の中は、山小屋のような木の暖かさを感じる作りとなっています。
格子柄のペンダントライトから漏れる明かりも優しいですね。
早速半ざる券を渡します。天ぷらも美味しそうでしたので一緒に注文しました。
程なくして天ぷらが来ます。
旬の素材を使った天ぷらは本当においしそうですね。
変わりダネとして、リンゴの天ぷらがありました。
お蕎麦も到着です。
前編でいただいたお店より細い麺ですかね。
早速いただきま~す!!
まずは天ぷら。
噛むたびに「サクッ」「サクッ」ととても心地よい歯ごたえです!!
う~ん、上手い!!
どうしてこんなにサクサクに揚がるんだろうか。
特に葉物の食感は最高ですね。
リンゴの天ぷらも頂いてみました。
サクサク衣からしっとり甘いリンゴが出てきます。
味はアップルパイに似ていますが、よりリンゴの風味が強く感じられます。
美味しい!
鰹節の風味が香る濃い目のつゆが、細麺に良く絡みます。
麺は冷たく締めてあり、細さのわりにコシが強く歯ごたえ十分です。
口の中をスッと通っていく、とても爽やかな風味があります。
飲んだ帰りの立ち食いソバは確かにおいしいですが、
本場戸隠で食べるざる蕎麦は、風味といい食感といい本来の蕎麦のおいしさを教えてくれます。
食べに来てよかった!!と思える味でした。
あ、ちなみに各お店の写真は、ほとんどからさんが撮っています。
真剣な顔つきで写真を撮るからさん。
話しかけるなオーラをバシバシ出してます。
食べてる絵がオッサンしか無くて心苦しいです。
いや、我々も10代の頃ならもっと直視に耐えられる食べ顔だったと思うのですよ。
でもこればっかりはどうにもならないのでもう少々お付き合いください。
よし、次のお店に向かうぞ!
車で移動中、拓本出来そうなポイントが有るので寄っていきます。
こちらも前回来た時に通っているのですが、場所がよく分からなかったんですよね・・・
参道の急な石段を登り、左を見ると・・・何の迷いも無く発見。
何故見落としたのか?
しっかり参拝もします。
(システムトラブル起きませんように・・・)
からさんは何をお祈りしているんでしょうか。
シカに当て逃げされませんように・・・かな?
中は良く見えませんでしたが、お堂の中には約50体ものお地蔵さまが祀られているそうです。
拓本はこれで終了!!
続いてお土産を買いに向かいます。
そば饅頭で有名な「碓井製菓」さんです。
有限会社 碓井製菓
〒381-4101 長野市戸隠3400-1
TEL:026-254-2250
営業時間:8:30~17:30
定休日:無休
店内では試食もさせてくれます。
えむざわは外で待っていましたが、からさんは箱詰めしてもらっている間、3つも食べたそうですよ。
いや~順調ですね~。
後は最後のおそばを食べて帰るだけだね~
なーんて話しながら、指令書(旅のしおり)を見ていると・・・
「前回の最初に訪れた地、鏡池を目指します!
季節による違いが分かる写真が欲しいです。」
え、何ですと!?
・・・えーと、午前中に鏡池の看板を見たけど?
その時なんて言ってたかな・・・
無視しとるやん。。。
何てこと!!
ここへ来てマニュアルを読まない弊害が。
せっかくしおりを作ってくれたS矢くんに心の中で謝りつつ、急いで鏡池へ向かいます!!
時間は午後4時。
まだ陽が陰るような時間ではありませんが、ここは高山に囲まれた戸隠です。
近くにそびえる山々の稜線に沈みゆく太陽。。。
間に合うか!?
到着するなり、他の風景には目もくれず、前回のスポットを探して写真を撮るオッサン2人。
「この角度ですかね?」
「いや、向きはいいけどもう少し引いてない?」
「ああ!雲が来ますよ!!早く!!」
ブツブツ言いながら景色も見ずに写真だけ撮り早々に引き上げていく我々を、
他の観光客の方はどのように見ていたのでしょうか?
なんか良くないですか?
季節もそうですが、夕暮れ時の薄暗さも手伝って、前回よりもより大河の風景に近づいた感じがします!!
S矢くんどうだい?
これがオトナのリカバリー力(りょく)ってやつですよ。
※ちーがーうーだーろー!
これももう1年以上前に流行ったセリフなんですね。
なんか年々時間の進みが早くなっているように感じます。
そう言えば2018流行語大賞がノミネートされましたね。
今年は「(大迫)半端ないって」とか「悪質タックル」とか、良くも悪くもスポーツにまつわる流行語が多い気がします。
皆さんは何が大賞を取ると思いますか?
私はやっぱり「そだねー」ですかね。
マネして使ってたんで、カミさんにも「40にもなってキモイ!」って言われてましたよ~。
そ、そだねー(TT)
だいぶ脱線しましたが、気を取り直して最後のお店に向かいます。
戸隠のお蕎麦屋さんは基本的に昼間の営業のみです。
早いお店は午後3時ともなるとお店を閉めてしまいます。
狙ったお店に行きたい場合はお気を付けください。
宝光社に向かう途中の蕎麦屋さん。
人気のあるお店は蕎麦が無くなり次第終了というところも有ります。
紅葉
〒381-4101 長野県長野市戸隠宝光社1511-5
TEL:026-254-3433
営業時間:10:00~18:00
定休日:不定休
午後6時まで開いている、戸隠では貴重なお店です。
中に入ると優しいおばちゃんが笑顔で迎えてくれました。
この時間になるとかなり冷えてきます。
懐かしの魔法瓶ポットに入った玄米茶が体を温めてくれます。
自然と安どのため息が出ます。
いつものように半ざる券を渡します。
せっかくなのでおばちゃんおススメのおでんも注文します。
普段食べなれたコンビニやスーパーにあるおでんの素で作ったおでんとは全く違う、
と~っても優しい味のおでんです。
旅の最後に食べるには最高の味です。
はあ~癒される。
紅葉さんの蕎麦は少し太めで食べごたえがあります。
特有の甘みもあり、良いお蕎麦を食べている実感があります。
しかし、つゆには少し酸味があり(梅かな?)とてもすっきりした後味です。
また、つゆの量も多めなので、沢山付けて食べたい方にはおススメです。
本日4店目のお蕎麦ですが、半ざるでは無く普通のざるそばでもぺろりといけそうな、そんな美味しさでした。
スタンプが4枚たまると、「年越そば」が応募できるようになります。
応募用紙に住所と名前を書き、お店に渡します。
応募者が多いので、なかなか狭き門のようですが、我々の運を信じましょう!!
ただ今の時間は午後5時。
辺りも大分薄暗くなってきています。
外に出ると気温は3℃でした。
ですが、ざるそばを食べたにもかかわらず、そんなに寒さは感じませんでした。
美味しいお蕎麦を食べた満足感と、沢山歩いた充実感が二人の心を満たしていたのでしょう。
我々は無言のまま目を合すと、笑顔で小さくうなずき、戸隠を後にしたのでした。
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さて、おじさん二人による戸隠そば祭りと拓本巡り、如何だったでしょうか。
おじさん二人はだいたい何を食べても美味しいと感じる幸せな舌の持ち主ですが、やっぱり戸隠はそば処だけあって、どのお店もこだわりを持って作っているように感じます。
もちろんどの蕎麦もみんな美味しいのですが、やはり食べ比べてみると少しずつ違うのですよ。
そば祭りは11月25日まで開催しています。
期間は残り一週間ほどですが、色々なお店の蕎麦が味わえる機会はなかなかありません。
皆さんも是非、紅葉から冬へ向かう山々を望みながら、美味しいお蕎麦に舌鼓を打ってみてはいかがでしょうか。
自分好みの至高の一枚に出会えるかもしれませんよ。
また、来年は記念すべき50回目のそば祭りだそうです。
どんなお祭りになるのか今から楽しみですね。
今年に間に合わなかった方も、来年は是非チェックして見てください!!
<旅の記録>
歩数: 15000歩 🏃
歩行距離: 8.2㎞ 🌰
旅の費用: 16,412円 💴
後日、職場でお土産を配ります。
シンプルなこしあんのお饅頭ですが、餡子がたっぷり詰まっています。
甘すぎないため、普段おまんじゅうを食べない人にもおすすめです。
お茶やコーヒーにもよく合いますよ!!
沢山買ったので、全員に配って余った分を職場のお菓子コーナーに置いていたのですが、速攻で無くなりました!!
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