戸隠の旅、今回は中編でございます。
前回は「拓本集印帳」をゲットした後、鏡池から宝光社までを巡りました。
今回からいよいよ戸隠古道を歩く旅となります。
10:00 長野駅 発 ↓ 車酔い注意!車で山道を約1時間 |
11:00 戸隠観光案内所 ↓ まだまだ上る!車で山道を約20分 |
11:25 鏡池 ↓ ちょっとだけ下る。車で約15分 |
12:10 宝光社 ↓ 戸隠古道を歩く!徒歩で約30分 ←今回はココから |
12:35 中社 ↓ 参拝したら昼食!徒歩で約5分 |
13:15 うずら家(昼食) ↓ 食ったら歩く!徒歩で約30分 |
14:30 奥社参道入口 ↓ ひたすら歩く!徒歩で約40分 |
15:15 奥社 ↓ まだまだ歩く!徒歩で約40分 |
16:25 奥社参道入口 ↓ 下山!車で山道を約1時間 |
17:30 長野駅 長野県長寿食堂(夕食) |
目標16箇所のうち2箇所ゲット。
まだまだ先は長い。
さて、戸隠古道ですが、「宝光社」を出発して「火之御子社(ひのみこしゃ)」を経由し、一旦「中社」を目指します。
こんな感じの約2.6kmの山道。
とはいえ、観光用に歩きやすく整備はされているはず。
とりあえず、まずは拓本ポイント7番「神道(かんみち)」とその先の8番「伏拝所(ふしおがみしょ)」でシャカシャカ拓本しようと思います。
というわけで、早速出発。
いやー、緑が鮮やかだこと。
歩いてるだけでどんどん視力が良くなりそうな気がしてきます。
天気も良く、気温も19℃と絶好の散歩日和。
やはり日ごろの行いの賜物ですね、これは。
しばらく歩いてゆくと
おっ!
あったあった、石柱!!
拓本ポイント7番「神道(かんみち)」にとうちゃk・・・
「伏拝所」・・・だと・・・?
え?なんで8番のポイントが先に出てくるの??
まさか見逃した?
いやいや、ここまで一本道だもの。
見逃すはずが無いはずのはず(混乱)
・・・もしや
前回の記事で「宝光社」でシャカシャカ拓本した時の、別の写真を見てみると・・・
なんてこった・・・思いっきり「神道」って刻まれてるし・・・。
古道のスタートで、いきなりのミス・・・。
またこの写真、まさにシャカシャカする直前ってのが、なんとも悔しさを助長させます。
この右手、掴んでやりたい・・・。
掴んで捻りあげて、アームロックかけてやりたい・・・。
この「伏拝所」。
西暦1058年、当時戸隠神社・奥社に合祀されていた、天表春命(あめのうわはるのみこと)がここに飛来して、
「奥社は女人禁制だし、冬場は雪が多くて参拝しにくいから、誰でも来れるここに社を建てて私を安置なさい」
と仰ったといわれる場所だそうです。
神様も意外と寂しがりやさん。
かわいいとこありますね。
・・・よし、切り替えて次いこう!
過ぎたことを悔やんでも仕方ない!
拓本はできなかったけど、宝光社をお参りはできたわけだし、戸隠5社を参拝して運気アップでウハウハ計画に支障は無い!
そうだ、宝光社の神様もきっと見守ってくれている!!
石柱をしっかり確認すればもう心配することはない!
次の目的地は戸隠5社の一つ「火之御子社(ひのみこしゃ)」。
地図見ると
ご覧のとおり、今いる8番伏拝所のすぐ後にある分かれ道を右へ曲がってゆくようです。
少し歩くと
すぐ脇に、それらしき道発見!
ココを通って火之御子社へ向かいます。
こちらの道は、若干けもの道感が強めですね。
所々に、この近辺にいる鳥の紹介があったりします。
ホオジロ。
ものすごく鳴き声が気になる説明文です。
突然休憩所も出てきましたが、結構ホコリだらけ。
いくら疲れてても、使うのはちょっと遠慮したいレベル・・・。
それにしても・・・
どんどん生い茂っていくけど・・・
コレ、道だよね・・・?
コレ、道なのか・・・?
だんだんと心細く道も細くなって、どこを歩けばいいかも分からなくなってきた中、時折出てくる野鳥の紹介だけが道しるべ。
ここにいてくれてありがとう、イカルくん。
顔はよく見えないけど。
かれこれ10分以上歩いてるけど、どんどん生い茂っていくばかりで未だ神社らしきものは見当たらず。
いい加減そろそろ出てこないかなーと思ってたら・・・。
おっ!!奥に何かちょっと見えてきた!!!
ようやく、戸隠5社の2番目、「火之御子社」にとうちゃk・・・
ん?
なぜ道路が出てくる!?
神社は?火之御子社は??
状況をいま一つ把握しきれない中、ふと拓本集印帳を買った際に別の地図を頂いていたことを思い出し、恐る恐る見てみると・・・
本来歩く予定の道がピンク色の破線。
その他に、緑色の謎の破線が。
「小鳥の森遊歩道」という道だそうで。
だから所々に鳥の紹介があったのね・・・。
せっかくクモの巣にまみれながらけもの道を下ってきたのに、なんてこった・・・。
・・・待てよ。
しかも舗装されたキレイな道を歩いて、格段にラクチンな道のり。
戸隠古道を歩いたことにはならないけど、そこはブログの書き方次第でいくらでも誤魔化せる。
大体、けもの道を戻るのもイヤだし。
よし、ここは一つ・・・。
というわけで!!!!
道には迷いましたが、なんだかんだで無事「火之御子社」に到着!!
そんなことできないっ!!!(涙目)
だって、戸隠古道を巡る旅だもの!
生真面目が売りの長野県民だもの!!!
名残惜しいが・・・アスファルトの道よ、さらば!!!
先ほどのけもの道を猛然と駆け上っているので、写真もピンぼけしてます。
足場が悪いうえに、結構な上り坂。
結構キツイ!!
だんだん・・・息が・・・上がってきます・・・・・・。
ああ、さっき通り過ぎた汚い休憩所・・・。
どっこいしょ。
さっきはゴメンナサイ。
ホコリだらけで使いたくないとか言ってゴメンナサイ。。。
10分ちょっとかかって、古道へ帰還。
いつの間にか汗だく。
体中にまとわり着くクモの巣も増量してます・・・。
古道に戻って2、3分歩いたところで・・・
ああ、こんなにわかりやすい看板があったのね・・・。
道もしっかり整っていらっしゃいます・・・。
そうだよなあ、よく考えたらあんなけもの道なわけないよなあ・・・。
着いた・・・今度こそ着いたよ!!!
なんだろう、宝光社からここまで、すごーく遠かった気がする・・・。
というわけで、改めまして。
戸隠5社の2箇所目
「火之御子社」です。
火之御子社は、天岩戸の前で踊って天照大神を外へとおびき寄せる立役者となった天鈿女命(あめのうずめのみこと)が祀られている神社。
舞楽芸能、火防、開運、縁結びの神として尊崇されているとのこと。
5社の中で最も質素な印象の神社。
お社以外に目立った建物はありません。
森の中で静かに、しかし堂々と建立されており、その佇まいが作り出す凛とした空気がなんとも心地よい空間を作り出しています。
派手さはありませんが、人の心を惹きつける素敵なお社です。
鳥居も無駄なものは無く、とてもシンプル。
神社全体がこじんまりとした雰囲気で、とても居心地が良いです。
鳥居のそばにあった石柱で、拓本も完了!
今度は間違いない!間違いないぞ!!
再び、お社付近まで戻ってみると・・・
いきなり凝った造詣の龍。
この質素なお社にはおよそ不釣合いとも思えるヴィジュアルです。
よく見ようと近づいてみると・・・
*チョロロロロロロロロロ*
静かに息を潜めていた龍の口からいきなり水が・・・
周りをよく見ると・・・
人感センサー!
これだけ質素な神社で、まさかのハイテク機器!!
これはこれである意味ハイセンスなのか??
不意に現実へ引き戻された気がします。
敷地内の端へ歩いていくと
境内の敷地の端に長ーくそびえ立つ「西行桜(さいぎょうざくら)」。
10番の拓本ポイントです。
こちらの石柱は今までとデザインが違います。
拓本する部分が斜めになっていて、シャカシャカしやすい作り。
これで「西行桜」の拓本もゲットです。
古道へ戻り、中社を目指します。
ここまで本来は13分か。
もう40分以上経ってるけど、気にしません。
火之御子社を出てしばらくすると、道が舗装された区間に入ります。
この数十分でアスファルトのありがたさがよーくわかった気がします。
人類の英知が詰まったアスファルトの道に感謝しつつ歩くこと、およそ15分。
戸隠5社の3箇所目「中社(ちゅうしゃ)」に到着です。
中社は、火之御子社に祀られている天鈿女命とタッグを組んで神楽で天照大神を外に引っ張り出そうとした、天八意思兼命(あめのやごころおもいかねのみこと)が祀られています。
学業成就・商売繁盛・開運・厄除・家内安全などのご利益があるとのこと。
お社には神社仏閣でよく見かける、参拝者の名前などが書かれた「千社札」が、いたるところにペタペタと貼られています。
この中社は広い境内と駐車場、周囲には飲食店や商店が並び、5社の中で最も観光しやすいであろう神社。
参拝者も他の神社より多いんでしょうね。
中社の境内で目を引いたのは「杉の木」。
樹齢700年のご神木。
すんごい立派。
そして、樹齢800年の三本杉です。
特にこの三本杉は、三本の杉が根元で合体しているユニークな姿。
樹高37mの大きな体は、カメラに収め切れません・・・。
本当に、大きな大きな杉の木。
まるで3本が競うように天に伸びているようにも見えます。
800年という、人間がいくら想像してみても実感することはできない長い時間を過ごしてきたその圧倒的な存在感と、強い生命力を感じます。
中社付近では、13番「三本杉」14番「宣澄社(せんちょうしゃ)」15番「中社」の3つの拓本をゲット!!
これで8箇所の拓本を集めることができました。
とっても順調です!(強がり)
さてさて、たくさん歩いて足も疲れたし、
なぜだか精神的にも若干疲れたし、
お昼ごはんでも食べてリフレッシュしましょー。
戸隠蕎麦が待っている!!!
――数々のアクシデントを乗り越えて、ようやく中社に到着。
ここまで一切グルメ情報なしというストイックな構成。
果たして、このまま何も食べずに戸隠を登り切ることができるのか!?(違)
グルメ情報満載の次回へつづく
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